手荒れへの対策にゴム手袋を付けたまま寝るのはアリなの?
手荒れでゴム手袋をつけて寝る
手荒れになりたくないのでケアは絶対に欠かせない、そんなときに役に立つのがゴム手袋です。予防や保護のためにしょっちゅうゴム手袋をし、寝るときにも外せないという方もいますが、これは正しいのでしょうか。
ゴム手袋は毎日必ずやらなければならない水仕事や、職業によっては欠かせない人はとても多いです。特に手荒れになりやすい人、敏感肌の人にとってみたら、なくてはならないものでしょう。
そんなゴム手袋は、就寝時にも使用して大丈夫なのでしょうか。実は、寝る前にはめる手袋として、ゴム手袋は手荒れ防止にとっては逆効果になるときがあるのです。
ゴム手袋は手にフィットして密着性もよいので保護力がある分、通気性の面では劣ります。就寝時の長時間の間、手を密封状態にすると蒸れて、起きたときに肌がふやけて柔らかい状態になっていることがあります。
乾燥が手荒れには大敵なのはもちろんですが、実はふやけるほど過度の水分も保護機能を弱めます。正常なバリア機能では皮脂分と水分のバランスが保たれている状態なので、それが崩れるのはやはり十分に働かなくなるのです。
くわえて就寝時の汗などで、かゆみやかぶれなどの症状が出る場合があるので、そうなると手荒れはひどくなる一方です。
さらに、高温多湿な状態で汗などから雑菌が繁殖すると、水虫やかぶれなど他の皮膚疾患を引き起こすこともあるので、十分注意が必要です。
手荒れケアに適した手袋
では、就寝時の手荒れケアに適した手袋は、どんな素材がよいのでしょうか。
この時の手袋の素材は、綿または絹素材がおすすめされます。綿の手袋は吸湿性が高く、丈夫で安価なので、手軽に使うことができます。
絹素材の手袋になると、少し高価にはなりますが吸湿性と保湿性の両方がすぐれています。
適切なケアの仕方は、就寝前に化粧水やハンドクリームでたっぷりと保湿し、その上から手袋を装着します。寝るときに手袋をしていると、たっぷり塗ったハンドクリームが布団を汚すこともなく、保温効果も期待できるメリットもあります。
使用上注意することは、就寝時は意外とたくさんの汗をかくので、低刺激の洗剤でこまめに洗って清潔にしましょう。他には、肌に合わない、刺激を感じるなどの場合は使用を控えましょう。
寝るときの手袋は、適切なケア方法ももちろん大切ですが、素材選びを間違えると大変なことになってしまいます。肌質に合っていて、不快感の感じないものを選んで、手荒れを予防しましょう。