手荒れが引き起こす爪の間のトラブルは病気のサイン?
手荒れで爪の間の病気
手荒れが引き起こす手の異常の中で、爪に異変が表れることが時々あります。その原因と、他に考えられる病気や対策を考えていきましょう。
爪に異変があるときの原因
爪が割れやすくなる、表面がデコボコする、爪の間が炎症を起こすなどのトラブルは、手荒れが引き金になっていることがあります。
手荒れも爪の異常も、ともに乾燥が最大の原因だからです。
紙類や衣類など触る、指先を酷使する作業を続けていると指先の水分が減少し、絶えず刺激を受けている状態が皮膚のバリア機能を弱めます。
こうなると、皮膚の硬化やひび割れなど肌が荒れた状態になり、放置し続けるとその影響は爪にまで及びます。
その他にも、ストレスなどで自律神経のバランスが崩れると、肌に必要な血液や栄養分が不足してしまい、爪にも同じようにダメージを受けてしまいます。
手荒れの予防として行う保湿、肌の保護のケアを爪にも同様に施してあげることで、手荒れによる爪のトラブルも防ぐことができます。
また、マッサージなどで血流やリンパの流れを改善することで、栄養分を十分に行き渡らせることも必要です。
手先の末梢血管は細くて複雑なため、冷え症などに代表されるよう、血流の影響を受けてしまいやすいため、こまめにするといいでしょう。
他の皮膚の病気が原因
しかし、爪の異常は通常の手荒れ以外に、他の皮膚の病気が原因になっている場合も時々聞きます。
白癬菌による皮膚病、いわゆる水虫が原因で、爪に異常をきたすことがあります。水虫は高温多湿になりがちな足に発生しやすいですが、時々手の水虫として現れます。
高温多湿になりがちな足にできる水虫は、主に指の間にかゆみが生じ、ふやけて赤くなったり、強いかゆみを伴っていることもあります。
一方、手にできる水虫によく見られるのは皮膚が厚く硬くなり、カサカサと乾燥し皮がむけます。そしてかゆみが少ないため水虫だとは気づかず、普通の手荒れだと思い込んで放置しがちです。
見分ける一つの基準として、手の水虫は、指のつけ根から始まり徐々に手のひらのほうまで広がります。そして、手全体で角質が硬化しガサガサになり、症状がさらに進むとひび割れを起こし、痛みを伴います。
ごくまれに指のつけ根の部分に小さな水疱が出ることがあり、かゆみの出ることもあります。
一見よく似ていて区別のつきにくい手荒れと水虫、きちんとケアをしていても一向に治らない場合は、一度皮膚科にいって診断を受けるのもよいですね。
手を使わないで生活をすることはとても難しいだけに、早めの対策で手荒れにならないようにしたいものですね。