手荒れが原因で水泡やかゆみが発生した場合に必要な対処とは
手荒れが原因の水泡やかゆみ
毎日の作業や水仕事などで酷使すると起こる手荒れ、放置しておくとかゆみや水泡などの深刻な症状が現れることもあります。
手荒れがひどく、かゆいときの対処法をまとめてみました。
水泡やかゆみの対処
一番大切なことは、掻かないことです。皮膚の下の水泡は、弱った皮膚のバリア機能を補完するためのリンパ液が溜まっている状態です。
それを掻きむしることで傷ができたりすると、そこに雑菌が侵入して返って悪化させることになり、いわゆるとびひのような状態になってしまいます。
しかしそうは言っても、不快でしつこく続くかゆみをずっと我慢するのは、とても大変なことです。皮膚科で処方された手湿疹の薬、または市販のステロイド入りの塗り薬をつけてかゆみを抑えましょう。
なお、このときにハンドクリームは使わないようにしてください。なぜなら、市販のハンドクリームの多くが、症状が軽度なものに合わせて作られています。
保湿成分を与えて乾燥から皮膚を守るのが目的なので、かゆみを止めるなどの効能には対応していません。
それどころか、クリームに含まれている保存料や香料などの成分が刺激になる場合があると、かゆみを悪化させてしまう心配もあるのです。そして、薬を塗布した後には油分で保湿することを忘れないようにしましょう。
薬そのものに乾燥を保護する機能はないので、ワセリンなどで薄く覆っておくと良いです。そのあとは、低刺激の手袋を常につければ、荒れた肌の代わりになって保護してくれます。
生活習慣の見直し
応急処置の他には、日常の生活習慣も見直してみることも大切です。食生活の面では、甘いものや脂っこいものの摂りすぎは皮膚の免疫機能を下げるので、症状がひどいときは極力控えるようにしたほうがいいです。
他にもコーヒーやチョコレートなどの嗜好品、アルコールや喫煙なども危険因子になるので遠ざけるべきです。
逆に肌に良いと言われる食べ物、野菜や良質のたんぱく質、低脂肪の食品などは積極的に摂りましょう。
くわえて腸と肌の状態は密接に関連があると言われるので、便秘を防ぐ食生活をしてみるといいですね。
その他には、ストレスに気を付けることです。過剰なストレスにより自律神経の働きのバランスが崩れると、血流やリンパの流れ、免疫力にも影響を与えます。
肌に必要な栄養分が届かなくなると、うるおいがなくなり乾燥が進み、手荒れしやすい環境にしてしまいます。
手指のケアはもちろんとても大事ですが、体の内部からのトータルな健康維持こそが、手荒れ防止への近道ともいえますね。