手荒れによって皮がむける場合は原因がある?対処法は?
手荒れで皮がむける
手が荒れてくると、それに伴って指先などの皮がむけることはとてもよく見られます。その原因にはどんなものがあるのでしょうか。
手荒れしやすくなる原因
手荒れしやすくなる原因の一つには、ストレスによる自律神経の乱れがあると言われています。自律神経とは、自分の意思で動かせない神経で、内臓の働きを調整したり、血流や血圧を上げ下げしたりします。
また自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、うまくバランスを取りながら働き体調を整えています。ところが、ストレスなどで2つのバランスが崩れると、血流やリンパの流れも影響を受け、必要な栄養分が肌まで行き渡らなくなります。
そして手荒れのもう一つの原因は乾燥です。手の表面には皮脂膜という薄い油分に覆われており、外部からの刺激や乾燥から肌を保護しています。
ところが、水仕事による洗剤や職業的に薬品を使ったりなどで皮脂膜が流されると、バリア機能が低下し、傷やかぶれを引き起こします。くわえて手には自ら油分を分泌する細胞が少ないため、常に乾燥しやすい環境にあります。
このように、自律神経の乱れと乾燥が重なると手荒れを起こしやすくなります。乾燥がひどいとその部分がひび割れたりして、皮がむけてくるようになります。
対策としては、日常生活でのストレスに気を付け、ハンドクリームなどで乾燥しないようにお手入れをすることです。
手荒れ様の症状を示す病気が原因の場合
その他には、手荒れ様の症状を示す病気が原因の場合もあります。白癬菌(はくせんきん)と呼ばれるカビの一種で、いわゆる水虫として知られています。
この水虫、足にできやすいことはよく知られていますが、実は手にも感染します。
症状にかゆみや水疱ができる、皮がむけるなどがありますが、手荒れの症状と似ているので気づかれないこともあります。
他には汗疱(かんぽう)という皮膚の疾患もあり、手や足にたくさんの汗をかくことでなりやすく、あせもの一種とみなされています。
一見水虫と似た症状のため間違われることがありますが、こちらは菌が原因ではなく感染はしません。
いずれもかゆみが出て指先や表皮の皮がむけやすく、辛い症状です。手荒れだと思い治療をしても一向に改善しない場合は、このような皮膚病の可能性もあるので、早めに医師にかかるようにしましょう。
手の皮膚や指先の皮がむけると、毎日使うところでもあり人目に触れやすいだけに、とても気になりますね。慢性化しないためにも、症状が軽いうちに対処しましょう。